雨は気まぐれ

雨の日はいろいろ考える。

 

 

たとえば仕事について。

「働くのが嫌」なんて若い人だけの特権かと思ってたが

月曜朝の部長は死ぬ程機嫌が悪いし、毎日遅刻するような上司もいる。

こんなに働くのが嫌ならみんな辞めてしまえばいいのに。ほら、せーので辞めようよ会社。社会。文明。世界。銀河・・・。

ほらそんなこと聞いといてまだ「お世話になっております」からメール始めてんだろ?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自分は好きなことを仕事にしたら好きなものが嫌いになってしまうタイプだと思って、好きというほどではないけどギリギリ興味がある業種に就いた。

子供の頃誰かに宣言してプラモかなにかを作ってたら急に嫌になって全部投げ出し

た記憶がある。宣言した時点で「これは仕事だ」と細胞レベルで認識し始めたのかもね。でも当時から好きだったプラモとかは今も好きなままだ。結局のところ、「好きなことを仕事にしたら嫌いになってしまうタイプ」なのではなく、「仕事を嫌いになってしまうタイプ」だったのか。

 

 

雨の日はいろいろ考える。

 

                            2017年5月某日 快晴

違和感

風邪を引いた。

先日まで海外旅行に行ってたから、その疲労からだろう。

食中毒だったらどうしよう。まあいいか。上司に移せばいいか。

 

いつもは風邪を引くと寝るかほぼ流動体な食事を摂るかくらいしか選択肢がないんだけど、ずっと家にいると如何せん暇だと感じる。なので今日はPCゲームの友人数人とスカイプ的なボイスチャットで通話している。

今は世間的には”微熱”と言われるような体温だけど、幸か不幸か人より敏感だと思われる俺の身体はwindows meくらいの処理速度にまで落ちているから通話といっても基本的に聞き手に廻っている。一人はうつ病真っ只中だったりで俗っぽい言い方かもしれないけど皆各々の事情を抱えて生きているんだなあ、と思う。

 

生きることは「違和感をなくすこと」だ。

 

飯を食うことも「空腹という違和感」を解消することだし、外国語を勉強するのも「言葉が通じない違和感」を消すことだし、極限的なことを言ってしまえば、歩くことは他の足を交互に動かすこと以外の移動手段に違和感があるからなのじゃないかとも思う。

水飲んで寝れば大抵治る風邪なんて身体が病原菌に対する違和感を解消するための反射ともいえるんだろうけど、うつ病とかの精神疾患に明確な原因はあるのかな。”脳のイレギュラー”とか”様々な事象が原因となる”とか言われるだろうが専門外なのでわからないし、原因なんてわかったところでどうしようもない。「人間は必ず分かり合える」とかいう意見に断固反対だ。他人の気持ちなんて予測するか蓄積された自分の経験に照合させて最適解を探すくらいしか手段はないでしょ。わかるんなら風邪引いてる俺の気持ち(しんどい)を記述してほしいし何なら風邪自体をもらってくれ。ガンダムなら完全にシャア側。品川区にコロニー落とすぞ。

 

脱線したけど、総て「違和感を解消するために今何をすべきか」を考えすぎて行動に移すのもよくないのかもね。嫌いな人が近くにいる違和感が嫌でそいつを殺すとかは少なくとも現代社会では禁忌だし。食いたいから食うし行きたいから歩く。でもだとしたら殺人犯は何を思って殺すのかな。殺したいから殺すのかな。

 

他人の気持ちは分からない。

風邪がつらい。